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となりのトトロはいつの時代の物語?環境問題として伝えたいことを考察

1988年に公開された宮崎駿監督の4作目の長編アニメ作品で、30年以上経った今も大人気の映画「となりのトトロ」。

「となりのトトロ」は田舎へ引っ越した姉妹がトトロや猫バスといった不思議な生き物に出会って成長していくお話ですが、薪で火を起こしていたり、井戸水が生活用水として使われていたりといつの時代なのかと思うシーンがたくさんありますよね。

ここでは「となりのトトロ」の時代設定や環境問題として伝えたいことの考察を紹介していきます。

目次

となりのトトロはいつの時代の物語?時代設定は?

「となりのトトロ」はスタジオジブリの「天空の城ラピュタ」の次の長編アニメ作品で、ラピュタが19世紀後半が舞台と考えると、ずっと現在に近い時代設定に感じますよね。

「となりのトトロ」ではまだガスが通っておらず、家の周りの用水路にも魚が泳いでいる自然豊かな田舎町が舞台で、現代的な道具と思えるものはほとんど登場しません。

洗濯も洗濯板を使ってしていたり、お風呂も釜風呂だったりと今の若い世代の方には身近ではないものもたくさん映っていますよね。

そんなトトロはいつの時代の物語なのかというと、昭和30年頃、1950年台の設定で、都市部は急速に発展していった頃です。

徐々にテレビが普及し始め、インスタント食品の開発なども行われるようになった頃ですが、トトロの世界ではエンタメや便利な商品は一切登場していませんよね。

ジブリパークの「サツキとメイの家」でも昭和30年台の家と紹介されていますし、テレビが日本で初めて発売された昭和34年前後の物語と考察できます。

となりのトトロで環境問題として伝えたいことは?

となりのトトロでは直接環境について語られている訳ではありませんが、今の日本では少なくなった自然と共に暮らす様子を見ることができますよね。

例えば、小さい子供が森の中を冒険したり、畑仕事や火を起こすのを子供がお手伝いしたりと今では経験できなくなった生活が散りばめられています。

生活の交通手段が自転車で車がまだ少なかったり、蚊帳を使って夏も窓を全開にして眠っていたりと自然と共に生きているからこそ出来る暮らしが魅力的に表現されていますよね。

同時上映された「となりのトトロ」と「火垂るの墓」のキャッチコピーでもあった『忘れ物を届けにきました』は当時の日本で忘れつつあった環境への配慮や過去の出来事を忘れてはいけないというメッセージが込められているのではないでしょうか。

ちなみにトトロのキャッチフレーズとして宮崎駿監督が伝えている「このへんないきものは まだ日本にいるのです。たぶん」というのも環境問題を忘れず、自然と共存することで、私たちが予想しないような不思議な生き物や出来事があるかもしれないという期待もあるのかもしれませんね。

まとめ

ここではとなりのトトロはいつの時代の物語なのか、環境問題として伝えたいことの考察を紹介しました。

何度見ても飽きず、憧れも抱いてしまうトトロの世界ですが、まだ小学生のサツキから学ぶこともたくさんありますよね。

宮崎駿監督の中で、サツキとメイがどんな大人の女性に成長しているのかも気になりますね。

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