女子ボクシング66キロ級のアルジェリア代表としてパリオリンピックに出場しているイマネ・ケリフ選手。
2回戦でイタリアのアンジェラカリニ選手と対戦した時に、ケリフ選手のパンチの重みからカリニ選手が棄権してしまったことで話題になっていますね。
ケリフ選手は過去に性別適格性検査で失格となったことがあるようですが、一体どんな選手なのでしょうか。
今回はイマネケリフ選手はどんな選手なのか、東京オリンピックの成績や過去の戦績について調査しました。
イマネケリフ(女子ボクシング)ってどんな選手?
アルジェリア代表として2回目のオリンピックに出場しているイマネケリフ選手はパリオリンピック開催時点で25歳。
2023年の世界選手権では参加資格基準を満たしていないとして失格となったことがあり、その理由は性別適格性テストにクリアできなかったからで、男性染色体(XY染色体)が確認されたそうです。
XY染色体を持つ理由ははっきりと分かっていませんが、パリオリンピック開催中にルールを変更すべきではないと判断され、競技への出場が認められました。
幼少期はサッカーをしていた時期もあるケリフ選手は、アルジェリア・ティアレト州の出身。
父親は女の子がボクシングをすることに反対していたようで、彼女がXY染色体を持つことをいつ知ったのかは不明ですが、ケリフ選手が女子ボクシング選手として強くなることを強く望んで競技を続けてきたことが分かります。
178cmという高身長で、アルジェリアの女性の平均身長162cmよりかなり背が高いですが、女性として生まれ女性として育ってきているので、XY染色体を持つ女性が競技を行う上でどう判断されるのか今後注目されますね。
イマネケリフ選手の東京オリンピックの成績や過去の戦績は?
アルジェリア代表のイマネケリフ選手は東京オリンピックにも出場しており、結果は3位決定戦で敗退。
東京オリンピックでトップ5、2022年アフリカチャンピオンシップ1位と輝かしい成績を残していますが、2023年はIBAの規則にある参加資格を満たさないとしてニューデリーで行われた世界ボクシング選手権で失格となりました。
IBAはケリフ選手の身体的特徴が他の選手よりも優位になると判断したことになりますが、他の国際大会に共通している規則ではないため、今後どういった基準に変更されるのか注目されています。
またパリオリンピックでの対応はどうなるのか、ボクシング以外の競技での判断についても気になりますね。
まとめ
ここでは女子ボクシング・アルジェリア代表のイマネケリフ選手はどんな選手なのか、東京オリンピックの成績や過去の戦績について紹介しました。
今回のパリオリンピックでは2人のXY染色体を持つ女性選手が出場していますが、勝つと強く該当選手が非難されるのは違和感がありますよね。
IOCはイマネケリフ選手を含め、これまでも女子の大会で活躍してきており、差別なくスポーツをする権利を持っていると発表しているので、今大会で傷つく選手がなるべく出ないことを祈るばかりです。